頑張る理由

 

 

もう何年前だっけ

あ〜もうそんなに経ったっけ。

 

それでもあの2年間は忘れないと思う。

必死に過ごした高校生活 恋愛。

きっと"普通"ではないんだけど

忘れられない2年間。

それをくれた人のお話

 

 

 

対してやりたいことも将来の夢もないまま雫は高校生になった

入学してバレー部に入ったけどすぐやめて、バイトして友達とマックに溜まって何することもなく喋ってて、彼氏もいて、みたいな普通の高校生。

まあそれなりに楽しかった。

ただ充実感ってものは感じてなかった。

だからサボるし赤点だらけだし遅刻もおおいしよく怒られてる生徒。そんな感じ。

 

 

2年になって突然彼が現れた。

彼は英語教師。産休に入った先生の代わりに附属された先生だった。

2年の最初の登校日彼は門にいた。

「誰?かっこいい〜、、」

多分一目惚れだった。

 

その日の放課後彼に呼び出された。

ドキドキしながら走って職員室まで行ったこと今でも覚えてる。

彼は「雫さんなんでバレー部やめたの?せっかく上手なのに。俺 バレー部の顧問持つことになったから戻ってこないか?」

思いもよらないお誘いだった。その時雫はバイト掛け持ちしててバンドの追っかけも始めた頃。正直バレーしてる暇とかなかった。

なのに雫は一つ返事で「戻る」と答えた。

彼は「まじ?え?そんな簡単に決める?」

ってびっくりしてたけど結局戻ることになった。その時仲良かった子もバレー経験ある子だったからその子も引き連れて次の日からバレー部に戻ることになった。

 

毎日本当に楽しかった。

バレー部だけじゃなくてたまたま英語の担当が彼になったり、雫が寝るからって席を教卓前にされたり目をはーとにして授業受けてた

廊下で会えば「結婚しよ〜」って抱きついてたし、ほかの先生たちも雫が彼のことを好きなの知ってて、呆れられてた

 

 

2年の6月 先輩が引退して雫は部長になった。

彼は顧問だから連絡取らなきゃいけないしって言って連絡先も安易にゲットした。

たまに部活の相談のフリをして電話した。

彼もきっと電話したいだけなの気づいてただろうけど付き合ってくれた。

好きが加速しているのが分かる。

部長と顧問 喧嘩もした 気に食わないこともたくさんあった。それでも大好きだった。

 

 

夏休みと冬休みの間くらいの時期かな

雫の学校は全校統一漢字テストっていうのがあったんだけど、雫ふざけて彼に

「100点取ったらデートして」って言ったら、まさかの"いいよ"っていう返事

?!?!ってなったけど雫も単純だからね、超勉強した。毎日部活終わって勉強した。

結果は100点とれたの。

普段50点も取れない雫が100点。学年の先生達もびっくりしてたし超褒められた。

テストが帰ってきて彼に見せたくて見せたくて職員室に駆け込んだよ

国語の先生が彼に

「雫100点取ったんですよ 褒めてあげて下さい」

って言ってたらしくて知ってたっぽいんだけど、頭ぽんぽんってされて「おめでとう」って。

 

こちらの脳内といえばもう

「デートっ♡デートっ♡」だったわけ。

 

冬休みな〜。なんて言われてたから健気に待ってたんだけど、冬休みもおわりそうな年明けのある日、彼から突然電話がきた。

デートの日程かな〜♡なんて思いながら出た

この後大泣きすることもこの先の関係にも学校生活にも影響する話だとも知らずに、ね。

 

「俺4月から違う学校に異動になった」

 

思考回路が一気に止まった

頭がまっしろっていうのを体験した

何も信じられないし涙が止まらない。

 

「え?嘘だよね?バレー部どうなるの?」

「違う先生になると思う。雫の引退は見届けられない」

 

何を言ってるんだろう。

彼がいるからバレーをやっているというわけでもなかったが、ここまで一緒に頑張ってきたのに引退の時違う先生?嘘でしょ?

何も言葉が出なかった

ショックがあまりにもでかすぎた。

彼は

「まだ公表できないからお前にだけ伝えておく。ごめんな。」って。

 

何も言えないまま電話を切る。

あと3日4日後には部活が始まる。彼と会わなければいけない。

頭も心も整理ができない。

そんな理由もあって部活を休んだ。

 

冬休みも終わって登校日。

門にはいつもと変わらない光景。雫だけが知ってしまった信じられない事実が突き刺さる

「おはよう」

いつも通りの笑顔で声をかけられる

何も言えない雫。

"ああもう無理だ" そう感じた。

 

大好きだった英語の授業も部活もただただ苦しいだけになってしまった。

 

どう生活していこう?どう乗り越えよう?

当時の雫には乗り越えられそうになかった

 

そしてあっというまに2年最後の日。

この日まで電話はしていない

部活も素っ気なくなんとなく過ごした。

バレー部みんなにも彼は伝えた。泣く子 辞めたい他の先生なんて無理と嘆く子。そして雫を心配する子。

みんな受け止められなかったみたい。雫も同じだった。まだ受け止められていなかった。

 

最後の日の夜電話した。

この先の不安 彼がいなくなって学校に行く意味が分からない そう伝えた。

色々話して3時間くらい話してたのかな。

彼と約束をした

 

"辛くなったらすぐに連絡すること"

"漢字テスト毎回100点とること"

"引退までみんなをひっぱっていくこと"

"学校やめないこと"

こんな約束をして彼は違う学校に行った。

 

ここでもう一つ問題が。

仲良かった子が学校を辞めた。

先生もいない仲いい子もやめてしまった。

雫の心はもうこの時点で真っ暗だった。

 

引退まで何回も挫けた

先生の方針が違う いままでどうりにいかない

悔しくて沢山泣いた それでも雫が引っ張っていかなきゃいけない。

責任と約束守らなきゃという気持ち。

いつの間にか

頑張る為の約束が"苦痛"になっていた。

 

学校で泣いてしまうこと。

部活中に泣いてしまうことが増えた。

 

なんとか部活も引退して夏休み。

夏休みはそれとなくなんとなく過ごして

夏休みが明けた。

文化祭があるのに雫は学校に行けなくなった。

またあの生活に...と思うと体が動かない。

 

辛くなったらすぐに連絡すること という約束も守らなかった。普通の連絡すらもしなかった。

文化祭の日 友達が家まできた。

「今日だけでも行こう」

そう言って雫の手を引っ張ってくれた。

学校が近づくにつれて動悸と冷や汗がすごいのが分かる。

 

先生たちもすごい心配してくれていた。

よく頑張ったな そう言ってくれる先生たち。

それが申し訳なく思えてしまう。

 

そしてそこからは遅刻早退を繰り返した。

彼にバレていないと思っていた。

ある日彼から電話がきた

「今週の土曜日暇か?」

「あ〜、、ごめん予定ある」

別に予定なんかない。会えない、とおもった。

それを見透かすかのように

「お前の予定は知らない 迎えいくから」

 

彼は本当に来た。

久しぶりに会う彼。何も変わってない。

変わってしまったのは雫。

 

彼いわく雫の高校の先生と彼が飲みに行ったらしく、雫の学校での様子とか来なくなった事とかを伝えていたらしい。

 

彼は海に連れていってくれた。

もう冬が近づいてきて肌寒かった。

彼からは何も聞いてこなかった。

雫が話すのを待っててくれた。

話だしたらいままで溜めてきたものが全部出ていくかのように、涙が止まらなくなった

 

雫なにやってんだろ そう思った。

彼のおかげでここまで頑張ってこれて高校生活も楽しく過ごせたのにここで逃げていいのか、そう思った。

たくさんごめんねってして家に送ってもらった。

家が近づいてくるにつれてまた泣きそうになる

バイバイしたらまた会えない。

それでももう心配かけられない。笑顔で手を振った。でも、車が離れたとき、体の力が全部抜けた。

崩れ落ちるっていうんだろうか。涙も止まらない。大声で泣いてた。

しばらくしたら「おい」って聞こえた

顔上げたら彼がいた。

何かを察したんだろうか 戻ってきていた。

大丈夫だよ そう言って帰りたかったのに体に力は入らないし涙も止まらない。

 

その日結局彼と関係を持った

後悔はしてない。

 

それから卒業まで彼とは頻繁に会うようになって

卒業間近に告白された。

付き合ったけどすぐ別れちゃったな。

 

 

今でも鮮明に思い出せる高校生活。

別れちゃったけど

雫にとって色んなことを教えてくれた人。

 

こんな経験もう出来ないだろうし

彼にはありがとうでいっぱいです。

 

彼が教えてくれたこと

無駄にしないで生きていこうと思うよ。

 

 

今日も

最後まで読んでくれてありがとう。

 

 

☔️.shizuku

乳母日記

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