"はるさん怖い"

 

 

依頼の時も、それ以外の時も

同じ空間に居る時はずっと消えなかったソレ

 

"はるさんは凄い人"というイメージ?

"はるさん"というコンテンツ?

 

いつだったかテレビ越しの東大生が言っていた

「"東大生"という肩書きしか見られていない」

私も同じような事をしてしまっていたのかもしれない

 

 

何回行ってもあまり慣れることが出来ない場所

縄は、こんなにも綺麗で鮮やかな赤だっただろうか

 

手首を縛られながら言う

「私今まで"はるさんのイメージ像"と接してました」

「ごめんなさい」

 

返ってきた言葉は覚えていないけれど

少し笑っていたような気がする

 

ギュッ、と後ろからキツく締められながら言われる

「怖がらなくてええんやで」

 

(こんなにギチギチに縛りながら言う…?)

そう思ったけれど、

雁字搦めになっている心が、ふっと弛んだ

いつもの"はるさん怖い"はそこには無かった

 

 

涙が出るくらい痛くて苦しいのに、

同時に優しく抱き締められているような

 

そんな不思議で心地よい初めての感覚が、

ギュウギュウに縛られた私と

少し弛んだ私の心を包んでいった

 

 

 

乳母日記

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