21kgの足枷

 

 

世の中の普通と私の現状の差に愕然とする

その"普通"は私の"理想"だった

 

 

普通であろうと努力した

窮屈なものだとは知らず、型に無理やり押し込めた

それが正しいと、幸せなんだと思った

 

ある時プツンと糸が切れたように

それまでのようには出来なくなった

嵌まりきらなかった私は悲鳴をあげていた

普通であろうとすることそれ自体が、異常に思えた

 

 

 

 

「サーカスの象の話知ってる?」

 

いつかのツイートを思い出す

小さいうちから足枷をされ、大人になって外しても

繋がれていたときの動けた範囲から出ないらしい

 

私もその象と同じか

足枷は私を象徴するように錆びていて

所々欠けているに違いない

 

少し広がったと思った私の世界はまだまだ小さくて

鎖をちぎり、見えない根を引っこ抜き

その足で自由に歩き回れたなら

きっと、最高に気持ちいいだろう

 

 

 

 

○○でバイトしてますと言うと、

とんでもないことを提案された

絶対無理!と首を振る

そんなの現実でする人間がいるか

想像しただけでも青ざめそうに、

ならなかった

そういう状況、ちょっといいかもしれな…

 

い「ちょっといいなと思ってるやろ?」

 

見透かしたような顔で言われる

…しまった

いつもの図星です、という顔をしてしまう

 

 

あまり当たって欲しくはないが

近いうちに前言撤回する事態になりそうな予感がする

 

 

 

 

乳母日記

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