お姫様の話。

出会った頃はめちゃくちゃ嫌いだった。

よく知らないその子はとても幸せな女の子のようで

なんでこんなところにいるのだろうと思っていた。

それに性格悪いし我儘だし

なんでみんなこいつのこと甘やかすの?って

疑問だった。

向こうもわたしのことが嫌いみたいだったし。

 

まあいろいろあって和解して、

一度嫌いを露骨に出した人間というのは

逆に関わりやすくて、

よく見たその子はそんなに嫌いじゃなかった。

 

仲良くするようになってしばらくして

気づいたことがある。

 

あれ?今わたしが1番甘やかしてない?

 

あんなに疑問だったのに気づけば

自分がそちら側だ、

 

とても、人に何かをさせるのが

上手い子なのだなぁと思う。

「やらされてる」じゃなくて

「やってあげなきゃ」みたいな気持ちに

させてくれるからついつい世話を焼いてしまう。

 

そういう、無意識に人を動かす魅力は

わたしにはないもので羨ましい。

わたしはすぐ勝つことで動かすって

手段を選んでしまうから。

 

喜んでくれるかなぁと思うと

ちょっとの手間が面倒じゃなくなる。

素敵な才能だと思う。

 

もちろん容姿もお人形さんのようで可愛いけれど、

それ以上にまっすぐで、純粋で、素直な

内面がとても可愛い女の子。

 

 

わたしにとってあなたは、

もう充分に魅力的で、

お姫様のような女の子だよ。

 

 

乳母日記

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